2018年5月24日木曜日

ATジムニーの航続距離とWako's プレミアムパワー

家族と親戚でキャンプを以前から計画していて、車二台でキャンプへ、うち一台がAZオフロード(ジムニー)でもっぱら荷物の運搬を担当することに。ここで気になることが一つ、家からキャンプ場まで約250km、往復で500km。MTはともかくATでは中々微妙な距離。これまでの高速での平均燃費は大体リッター12km前後、もし13km/L弱で走れれば無給油で帰ってこれる計算です。
が、今回のキャンプはルーフボックスにヒッチキャリアと過去最高の重装備。
キャリアシステムだけでも約45kgのプラス、荷物を含めれば100kg前後の重さになると思われます。
そこで今回はワコーズ プレミアムパワー(PMP)をリトライ、どれだけ燃費が伸びるか試してみます。
※画像は以前のを再使用

キャンプに行く前に燃費をチェックする為、PMPを満タン(40L)に対しおよそ半分投入して燃費をチェックしたところ、街乗り走行で12.4km/Lと、普段の燃費からはリッター1km前後の伸びがありました。確認ができたところでPMPの残りも投入。約半分ガソリン消費したところで給油。ガソリンと均一に混合されていたとすると、このキャンプ旅行で使うPMPは約75%となります。 ちょっと複雑ですが、要するにガソリン約40Lに約180mLのPMP投入です。

他の条件ですが、タイヤはノーマルで空気圧は高めの220kpa、基本は90km/hで巡航です。

いざキャンプ

向こうに到着した時点で燃料計の針はちょうど半分を指していました、行きに上りが多かったことを考えると帰りは少し燃費が良く、無給油で帰れそう。しかし帰る日は多少寄り道するので数十キロほど走行距離が増えます。まさに五分五分でした。

帰りは燃料計と睨めっこしながら、できる限りの燃費走行。しかし帰りは近郊で長い渋滞に引っかかり暗雲が… メーター読みではギリギリ帰れるものの、燃料計の誤差を考えると安心とは言えず…。 結局高速で10Lだけ給油して帰宅しました。

後日いつものガソリンスタンドで給油したところトータルの給油量は39.27L、ジムニーの燃料タンクは40Lなので本当にギリギリでした。しかし1L切ってくるとガス欠の症状が出始めてもおかしくないので現実的ではないですね。
ちなみに燃費は13.6km/L、PMPの効果ありです。これからも長距離走行の時はお世話になりそうです。

ヒッチキャリアの加工

ヒッチメンバーは着いたのでもうキャリアも付けられるんですが、ジムニーの場合ナンバープレートとバックランプがバンパーにあって、キャリアを着けたときにこれらが隠れてしまうので見えるように移動、設置する必要があります。

ナンバーをつけるステーを制作
ナンバー移設に合わせてナンバー灯も設置、防水加工済みのテープLEDを使ってます。
バックランプ、アクリル板を削って作った即席拡散板、意外と機能してました。


これでナンバーを着ければオッケーなんですが…
買ったキャリアが安物だったので所々塗装が剥がれて錆も出ていたので塗装を塗りなおします。

配線して取付完了

これで走行できます。

2018年5月22日火曜日

キャリア向け ヒッチメンバーの自作 後編

後編です。

ヒッチメンバーを取り付ける際にボルトとマフラーのカバーが干渉することが分かっていたのでカット、耐熱ペイントでカット部分は塗装しておきました。
全ボルトを仮締めして位置関係の確認。
マフラーカバーをカットしたのでボルトの干渉が回避できた…と思っていたらマフラー本体と干渉、クリアランスを見誤りました。メンバーを手前に移動するためにスペーサーを作りたいものの、1cm以上の分厚さがいるのでやむを得ずナットで浮かせました。
クリアランス
位置が完全に決まったところでボルトを本締め。本体部分意外は外すことがないのでロックタイトでゆるみ止めします。
全部締めたところで一度外してサビ止め塗装、本体はバンパー裏に隠れるのでベタ塗り。角パイプの内側をどう塗るか悩みましたが、ラッカースプレーを垂れるくらい思いっきり吹き付けて角パイプ用のキャップでふたをしました。
マフラーに一番近いボルトはアルミ板で簡易カバーをつけておきました。
いざ取り付け
ヒッチメンバーは取り外せるようにしなければいけませんが、走行中にボルトが緩んでは困るので、下2本はナイロンナット、上1本はハードロックナットで固定しました。

取付完了、買っておいたヒッチキャリアを取り付けて問題がないか確認。
自分(約56kg)がキャリアに乗っかって揺さぶってみましたが、問題ありませんでした。
色々と調べたところによるとヒッチキャリアの積載重量は50kgまでと決められている模様。ボルトの強度的には問題ありませんが、自主規制として載せるのは2、30kgまでにしておきます。

ヒッチメンバーの取り付けが完了したのでバンパーを戻します。
レシーバーが出る部分をカット。

完成です。右側の牽引フックはボルトと干渉したので取り外しました。


ヒッチキャリア装着時のさらなる安全策として、キャリア装着時はチェーンでも支えます。
仕様上、路面の凹凸を通過するとキャリアが少なからず跳ねたりするので、ヒッチメンバーへの負荷を抑えるためにスペアタイヤを支えとしてチェーンで引っ張り上げます。また、ターンバックルと引きバネを挟んで衝撃を吸収しつつテンションを変えられるようにしています。
ちなみに引きバネのスペック
これでヒッチメンバーの製作と取り付けは終わりましたが、キャリア側にも多少加工が必要なのでこのままでは使えるけど使えない状態です。 次はキャリアの加工編に続きます。

← 前編

キャリア向け ヒッチメンバーの自作 前編

ジムニーに限らずヒッチメンバーを付ければトレーラーなりキャリアをつけてもっと積めるようになるので是非とも欲しいところですが、決して安くないので中々手が出せない…
で、色々調べたところ材料の調達ができる目途が立ったのでヒッチメンバーを自作することにしました。

今回作るのは負荷が少なく済むヒッチキャリアに限定したヒッチメンバー。とは言っても走行中に破損するようなことがあってはならないので十分頑丈に作ります。

母材は角パイプとアングルで構成
・角パイプ 50×50 mm 厚さ3.2mm 鉄
・アングル 50×50・65×65 mm 厚さ6.0mm 鉄

これに汎用のヒッチレシーバーを付けます
 
50×50用レシーバー
本当は溶接による組み立てが理想ですが、家には自作した非力なスポット溶接機しかないので完全ボルトオンのヒッチメンバーにします。 この為、ボルトにも十分な強度が必要になるので相応のボルトを用意。

M10・M12ボルト
SCM材で強度区分12.9の非常に強度の高いボルトです。ほとんどのホームセンターに置かれているスチール製ボルトの強度区分は4.8前後、詳しくは「ボルト 強度区分」で検索してみてください。

穴あけ、納戸工房で扱える加工の限界サイズです。 鉄に最大12mmの穴を開けるので穴を2つ3つ開ける程度でボール盤モーターがホカホカに、全部の穴を開けるのに1週間くらいかかりました。
このようにレシーバーを取り付けます。
フレーム側へ固定するためのアングル
フレーム側へはこの部分にボルト締めします。ここは電動ドライバーで10mmの穴を開けないといけないので一番大変でした。
上下の高さを合わせるためにアルミ板でスペーサーを自作
アングルだけ先にフレームへ取り付け、メンバーは現物合わせで穴あけをします。

画像が多くなるので2つの記事に分けます →後編